| 日本犬標準の解説 |
1.本質と
その表現 |
日本犬は悍威、良性、素朴の本質をとても大切にしています。悍威とは、気迫と威
厳、良性とは、忠実で従順。素朴とは、飾り気のない地味な気品と風格をいい日本
犬が生まれながらにして持つ根本的な性質を言い表しています。
加えてその表現は、小型犬と中型犬は感覚は鋭敏、動作は敏捷、歩様は軽快で、
弾力があります。
大型犬のその表現は、重厚なふるまい、である。と、それぞれに定義しています 。 |
| 2.一般外貌 |
全体的な外観のありさまで、雄は雄らしく、雌は雌らしいという、雄と雌の性の特徴
を性微感といって、とても大切にしています。体躯はバランスよくまとまり、骨格は
緊密。筋腱は発達して体高と体長の比は、100対110という、やや長方形の体型
です。雌は雄に比べてやや胴長の感がします。
★各型、各犬種の体高と計り方
体高は、前肢の足元から、肩甲骨上端のやや後方を被毛を圧して測定します。
1.小型の部、柴犬の体高
雄の標準体高は、39.5cm、雌は36.5cmです。
平均的に、雄は38cmから41cm。雌は35cmから38cmの間です。
2.中型の部、紀州犬、四国犬、甲斐犬、北海道犬の体高
雄の標準体高は52cm、雌は49cmです。
平均的に、雄は49cmから55cm、雌は46cmから52cmの間です。
中型の中で、甲斐犬・北海道犬の体高はこのサイズより2cm低くなっています。
3.大型の部、秋田犬の体高
雄の標準体高は67cm、雌は61cmです。
平均的に、雄は64cmから70cm、雌は58cmから64cmの間です。 |
| 3.耳 |
頭部に調和した大きさで、内耳線は直。外耳線はやや丸みをおびた不等辺の三角
形で、やや前傾してピンと立ちます。 |
| 4.目 |
やや三角形で、目尻が少しつり上がった力のある奥目で、虹彩が黒色であったり、
反対に淡い色あいのものは好ましくありません。
濃茶褐色が理想です。 |
| 5.口吻 |
豊かな頬から締まりのよい吻出しで、鼻すじは直線。口元は丸みを帯びて、ほどよ
い太さと厚みを持ち適度なストップがあります。
口唇はゆるみがなく、一直線で引き締まります。鼻の頭は、有色犬は黒色。
白色犬は、黒っぽい褐色になります。歯牙は、歯数42本でよく発達して、上下の
かみ合わせも正常であることが求められています。歯数の足りないものや、舌に斑
のあるものは好ましくありません。 |
| 6.頭と頸 |
額は広く、頬の部分はよく発達し、頸は適度な太さと長さを備えて、しなやかな力
強い筋肉を有しています。 |
| 7.前肢 |
前肢は、肘を胴体に引き付け、体幅と同じ幅で地面に接します。前繋は適度な角
度を備えて、指部は緊まりよく握ります。 |
| 8.後肢 |
大腿部はよく発達し、飛節は適度な角度でねばりのある強さを備え、腰幅と同じ幅
で接地します。趾は締まりよく握ります。紀州犬によくみられる後肢の距(狼爪)は
生後2〜3日の間に除去します。 |
| 9.胸 |
前胸はよく発達し、あばら骨は、適度に張って楕円形(卵型)を示します。胸深は、
体高のほぼ半分位ですが、浅くても45%以上は必要です。 |
| 10.背と腰 |
背は背部から、腰部尾の付け根までが直線です。腰部は頑丈で、歩様の時に腰
の上下や横ぶれ運動をするものは好ましくありません。 |
| 11.尾 |
適度な太さで力強く、巻尾か差尾になり、長さはその先端がほぼ飛節に達します。
巻尾は、字句のとおり巻いています。差尾は、巻かずに前方に傾斜したもので、
紀州犬によく見られます。
秋田犬は巻尾であることが必須となっています。 |
| 12.被毛 |
表毛は硬く、直状で冴えた色調を持ち、下毛は綿毛といわれて淡い色調で軟らかく
密生した二重被毛となっています。尾の毛はやや長く開立しています。
日本犬の毛色には、胡麻、赤、黒、虎、白の五毛色があります。
柴犬の理想的な毛色は、赤、胡麻、黒ですが、赤が多く80%強を占めています。
紀州犬は、白が圧倒的に多く、胡麻や赤等の有色犬がわずかにいます。
四国犬は、胡麻が多く、次に赤、わずかに黒がいます。 |