秋田犬akitaken

秋田犬(あきたけん)

唯一の大型犬種です。昭和6年(1931年)7月に、国の天然記念物に指定されました。
日本国内だけでなく、海外でも知名度は高く、日本犬のなかでもいち早くその名前が海外で知られた犬種です。

秋田犬には、奥羽山脈一帯で狩猟に使われていたマタギ犬や、大館地方の犬を基にして闘犬として強く大きくたくましい犬を育成するために、大型化された時代がありました。その結果、体格は大きくなりましたが、日本犬の特徴を欠く犬が見られるようになりました。
その後、昭和に入って日本犬の保存活動が高まり、純粋な秋田犬を人為的に作り出す努力が重ねられました。その活動が軌道に乗ったころ、太平洋戦争が始まりました。

戦後、アメリカの人たちが秋田犬を持ち帰り、独自に繁殖を進めました。重厚感があり、秋田犬の堂々とした姿が気に入られたのでしょうか、現在、アメリカでの出産数は日本をはるかに超え、その姿も日本の秋田犬とは大きく変化して発展しています。

標準サイズ

体高:67cm(64cm~70cmの間)

体高:61cm(58cm~64cmの間)

※体高:足元から肩までの高さ

毛色

日本の秋田犬の毛色は赤毛が多く、次いで虎毛と白毛となっています。

秋田犬の歴代名犬

金剛号 五郎丸号

秋田犬を代表する2頭です。「金剛系に非ずんば秋田犬に非ず」と言われ、展覧会を席巻し一世を風靡した金剛号。のちにその血筋はアメリカへ渡り、今日のアメリカンアキタの祖となります。
戦後は金剛号から五郎丸号に代わり、「秋田中興の祖」と言われるようになりました。